成婚退会=ハッピーエンドではない
結婚相談所の広告では「成婚退会おめでとうございます!」という華やかな写真が並びます。しかし成婚退会はゴールではなく、むしろ新たなスタートです。
プロポーズが成功して退会した後、結婚までの道のりには想像以上の試練があります。両家の顔合わせ、結婚式の準備、新居探し、そして「相談所のサポートがなくなった後の二人の関係」。
今回は、IBJ加盟店で成婚退会した3名(30代女性・30代男性・40代女性)に、退会後のリアルな体験を聞きました。「こんなはずじゃなかった」と感じた瞬間から、それを乗り越えた方法まで、包み隠さずお伝えします。。相談所のサービス終了と同時に、利用者は新しい人生段階へと移行していきます。この移行がスムーズに行われるか、それとも困難に直面するか、その違いは、成婚前の準備の充実度に大きく左右されます。相談所が提供してくれるのは、相手との「出会い」と「交際へのサポート」までです。その後の「結婚準備」「新婚生活」「長期的な人生設計」については、本人たちで対応する必要があります。したがって、成婚前に「結婚後、どのような人生を歩みたいのか」という議論を、相手とし尽くしておくことが非常に重要なのです。このような準備が整っていれば、新婚生活も、より円滑に進むようになります。
Aさん(33歳女性):退会後に見えた「素の相手」
Aさんは入会から8ヶ月で成婚退会。交際中はカウンセラーのアドバイスもあり、デートは常にスムーズでした。しかし退会後、相手の「素の姿」が見え始めます。
「交際中は毎回きちんとしたレストランでデートしてくれたのに、退会した途端にファミレスやラーメン屋ばかりになりました。最初は寂しかったですが、それが彼の普通の姿なんだと気づきました」とAさん。
また、連絡頻度も変わったそうです。交際中は毎日LINEのやり取りがあったのに、退会後は3日に1回に。「相談所にいた頃は、カウンセラーさんに『もう少し連絡してあげて』と言ってもらっていたんだと後から知りました」。
それでもAさんは「素の姿を見て、逆に安心しました。飾らない彼が好きだと思えたから結婚を決められた」と語ります。退会後の3ヶ月間は「お試し期間」だと思って、相手の日常の姿をしっかり見ることが大切です。
Bさん(37歳男性):両家顔合わせの難関
Bさんは11ヶ月で成婚退会。本人同士の関係は良好でしたが、最大の難関は「両家の顔合わせ」でした。
「彼女のお父さんが最初、結婚相談所での出会いに難色を示しました。『なんで普通に出会えないんだ』と。40代でも50代でも、親世代はまだ結婚相談所に偏見を持っている方が多いです」とBさん。
カウンセラーに相談したところ(退会後もLINEで相談に乗ってくれたそうです)、「出会いのきっかけを聞かれたら『知人の紹介です』と答えれば十分。嘘ではなく、仲人さんの紹介ですから」とアドバイスされたとのこと。
結局、顔合わせでは「友人の紹介」と伝え、スムーズに進んだそうです。「出会い方よりも、二人の関係性を見てもらうことが大事。お父さんも実際に会ったら安心してくれました」。
Bさんのケースでは退会後もカウンセラーが非公式にサポートしてくれましたが、すべての相談所がそうではありません。退会後のフォロー体制は入会前に確認しておくと安心です。
Cさん(42歳女性):再婚ならではの壁
Cさんは42歳でバツイチ。入会から1年で成婚退会しました。退会後に直面したのは「子どもとの関係づくり」です。
相手の男性には8歳の息子がいました。交際中は数回しか会っていなかったため、退会後に本格的に関係づくりが始まりました。
「最初は『おばさん』と呼ばれて、正直ショックでした。でも焦らず、まずは友達のような関係を目指しました。一緒にゲームをしたり、宿題を見てあげたり。半年くらいで『Cちゃん』と呼んでくれるようになった時は泣きそうでした」。
再婚の場合、成婚退会から入籍までの期間は初婚より長くなる傾向があります。Cさんの場合は退会から入籍まで10ヶ月かかりました。「子どもが納得してくれるまで待つのが大事。大人の都合で急いではいけない」とCさんは強調します。
現在は結婚2年目。「息子が学校で『うちのお母さんがね』と話してくれていると聞いた時が一番嬉しかった」と笑顔で語ってくれました。
再婚の方は成婚退会後のステップが多くなります。退会後もサポートしてくれる相談所を選ぶと心強いですよ。
成婚退会後にやるべきこと
3人の体験から、成婚退会後に大切なことをまとめます。
まず「退会後3ヶ月は観察期間」。相談所のルールから解放された相手の素の姿を確認しましょう。連絡頻度、お金の使い方、休日の過ごし方など、結婚生活の土台になる部分です。
次に「両家への報告の準備」。出会いのきっかけをどう説明するか、事前にパートナーと擦り合わせておきましょう。
「入籍までのスケジュール共有」も重要です。結婚式の有無、新居の場所、引っ越しのタイミングなど、具体的なスケジュールを二人で話し合いましょう。
最後に「困ったときの相談先の確保」。退会後もカウンセラーに相談できるか確認するか、結婚準備の相談ができるサービスを見つけておくと安心です。
成婚退会は結婚生活のスタートライン。ここからが本当の「二人の物語」の始まりです。
成婚前の最後の準備
成婚が決まる直前は、相手とのコミュニケーションが最も重要な時期です。この時期に、相手とじっくり話し合うことで、結婚後の課題を事前に把握し、対策を立てることができます。例えば、親族との付き合い方、生活費の負担、仕事と家庭のバランスなど、具体的なテーマについて話し合うことが重要です。また、相手の家族との関係構築も、この時期から意識的に進めることが大切です。新婚生活がスムーズに進むかどうかは、この最後の準備期間にかかっているのです。
結婚式の準備で揉めやすいポイント
成婚退会後、最も揉めやすいのが結婚式の準備です。特に「結婚式を挙げるかどうか」で意見が割れるカップルは少なくありません。相談所で出会ったカップルは交際期間が短いため、お互いの友人関係が把握しきれていないケースが多く、招待客のバランスや費用負担で悩みます。
結婚式費用の全国平均は約320万円。おすすめは退会後1ヶ月以内に大枠を話し合うこと。ブライダルフェアに一緒に参加すると、二人のイメージをすり合わせやすくなります。費用負担は折半か、招待客数に応じた按分か、親の援助はあるかなど、お金の話はできるだけ早い段階でオープンにしましょう。
結婚式のスタイルに正解はありません。大切なのは二人で納得して決めること。プランナーに相談するのも一つの方法です。
新生活準備とお金の話し合い方
新居探し、家具家電の購入、生活費の分担ルールなど、現実的な話題が一気に押し寄せます。3人の体験者に共通していたのは「お金の話を先延ばしにして揉めた」こと。
具体的に話し合うべきは、家賃の上限(手取りの25%以内が目安)、食費・光熱費の分担方法、お小遣い制にするか否か、貯蓄の目標額です。ファイナンシャルプランナーの無料相談を活用するのもおすすめです。
引っ越し費用は2人分で15〜25万円、家具家電は50〜100万円が目安。この初期費用を事前に把握しておくと安心です。成婚退会はゴールではなくスタート。ここからが本当の二人の物語の始まりです。
両家顔合わせの実践的な進め方
成婚退会後の大きなイベントが「両家顔合わせ」です。結婚相談所での出会いであることを家族にどう説明するかは、多くの利用者が悩むポイントです。\n\n取材した3名に共通していたのは「出会いのきっかけは伏せて、二人の関係性を重視してもらう」という戦略です。Bさん(40代女性)は「仲人さんに『知人の紹介という説明が無難です』と言われました。嘘ではなく、結婚相談所も仲人が紹介する形だから、この説明でいい」とのこと。\n\n実際の顔合わせでは、相手の親の質問に丁寧に答えることが何より大切です。年収、家族構成、出身地など、親が気になることは事前に相手と共有して、統一見解を作っておくのがコツです。また、親同士が緊張しているときほど、二人がリラックスして相手を大切にしている姿勢を見せることが、親の安心感につながります。
退会後の相手の親との関係構築
成婚退会後、意外と時間がかかるのが「相手の親との関係構築」です。交際中は相談所のカウンセラーが仲介役になってくれることもありますが、退会後は自分たちで対応する必要があります。\n\nCさん(35歳男性)は「最初、相手の親に呼ばれて食事をしても、何を話していいか分からなかった。でも何度か会ううちに、親も息子の結婚を応援する側に回るんだと気づきました」と述べています。\n\n親との関係で重要なのは「礼儀正しさ」と「継続性」です。年1回の挨拶では不十分で、3ヶ月に1回程度の定期的な連絡や訪問が、信頼関係を深めます。特に再婚や連れ子がある場合は、親がより慎重になるため、6~12ヶ月かけてゆっくり関係を構築する必要があります。焦らず、相手の親の言葉に耳を傾ける姿勢が大切です。
成婚退会から入籍まで平均3〜6ヶ月。この期間に相手の生活習慣や金銭感覚をしっかり確認しましょう。焦って入籍する必要はありません。