公開:2026-04-07
更新:2026-07-09
結婚相談所の掛け持ちはアリ?2026年版・費用80万円超の実態と有効な条件
結婚相談所の掛け持ちは異なる連盟(IBJ×コネクトシップ等)の組み合わせなら有効ですが、年間コストは80万円超になります。同系列の掛け持ちは会員が重複して無意味。費用シミュレーションと「移籍」との比較で正しい判断方法を解説。
結婚相談所業界のマーケティング支援を専門とし、複数の結婚相談所との面談・取材を通じて業界の実態を調査。業界の構造的問題を中立的な立場から解説する「結婚相談所の教科書」を運営。成婚率の定義の不統一や料金体系の不透明さなど、業界の「言いにくいこと」を正直に発信している。
運営者情報を見る →- ✓掛け持ちで出会いの母数は増えるが、費用は年間60万〜120万円と単独入会の2倍になる
- ✓同じ連盟(例:IBJ同士)の相談所を掛け持ちしても、検索できる会員は同じなのでメリットが薄い
- ✓掛け持ちが有効なのは「IBJ系+コネクトシップ系」など異なる連盟を組み合わせるケース
- ✓費用対効果を考えると、掛け持ちより連盟の異なる1社に移籍する方が合理的な場合が多い
- ✓スケジュール管理の負担が増え、お見合い疲れにつながるリスクがある
掛け持ちを検討する人が増えている理由
結婚相談所の掛け持ち(複数の相談所に同時入会すること)を検討する方が増えています。背景にあるのは「1社だけでは出会いの数が足りない」「違うタイプの相手にも出会いたい」という不満です。
確かに、1つの相談所で活動していると、検索できる会員の範囲は加盟する連盟のデータベースに限定されます。例えばIBJ加盟店であればIBJ会員約9.5万人、コネクトシップ加盟店であればコネクトシップ会員約3万人——というように、それぞれの連盟で出会える母数が決まっています。
国民生活センターにも、複数の結婚相談所に同時入会した際の費用トラブルに関する相談が寄せられています。2社を掛け持ちすれば単純計算で母数が増えますが、費用も倍増します。では、掛け持ちは本当に費用対効果が高いのでしょうか。この記事では、メリットとデメリットを整理した上で、掛け持ちが有効なケースとそうでないケースを具体的に解説します。
掛け持ちを考える前に、まず今の相談所での活動を見直すことが先決です。プロフィール改善だけで成果が変わることも多いのです
掛け持ちのメリット:出会いの母数と比較機会
掛け持ちの最大のメリットは、出会える異性の母数が増えることです。異なる連盟に加盟する2つの相談所を利用すれば、検索できる会員数が大幅に広がります。
例えば、IBJ加盟店(会員約9.5万人)とコネクトシップ加盟店(会員約3万人)を掛け持ちすれば、合計約12.5万人の中から相手を探せます。会員の重複は一部ありますが、それでも1社だけの場合と比較して選択肢は確実に広がります。
また、相談所ごとにカウンセラーの視点が異なるため、「A社では勧められなかったタイプの相手をB社で紹介された」というケースもあります。異なる角度からアドバイスをもらえることで、自分の婚活の方向性を客観的に見直すきっかけにもなります。
加えて、2つの相談所のサービスを実際に比較できるため、「自分に合った相談所はどちらか」を体感で判断できるメリットもあります。
メリットは確かにありますが、それに見合うコストとエネルギーを投じられるかどうかが判断の分かれ目です。
掛け持ちのデメリット:費用倍増と管理の複雑さ
デメリットの筆頭は費用の問題です。1社の年間費用が30万〜60万円とすると、2社で60万〜120万円。月額ベースでは月5万〜10万円の出費になります。これは手取り収入の10%を超える方も少なくなく、経済的な負担は無視できません。
費用シミュレーションを見てみましょう。A社(IBJ系):入会金10万円+月会費1.5万円×12ヶ月+成婚料22万円=50万円。B社(コネクトシップ系):入会金5万円+月会費1.2万円×12ヶ月+成婚料11万円=30.4万円。合計80.4万円。もし6ヶ月で成婚できても、合計約50万円の投資になります。
スケジュール管理の負担も大きな問題です。2社分のお見合い日程を調整し、仮交際相手も2社分管理する必要があります。「どの相手がどの相談所経由か」「この人とのデートは何回目か」と混乱するリスクが高まります。
さらに、お見合い疲れの問題もあります。1社でも月3〜5回のお見合いは体力的・精神的に消耗します。2社になると月6〜10回になる可能性があり、1回1回のお見合いに集中できなくなる危険があります。
お見合いは『数をこなす』ものではなく『1回1回に集中する』もの。掛け持ちで数だけ増やしても逆効果になるケースがあります
掛け持ちが有効なケース・不要なケース
掛け持ちが有効なのは、以下の条件を満たす場合に限られます。
第一に、2社が異なる連盟に加盟していること。IBJ同士、コネクトシップ同士の掛け持ちは、検索できる会員が同じため意味がありません。「IBJ系+コネクトシップ系」「IBJ系+BIU系」など、異なるデータベースにアクセスできる組み合わせを選びましょう。
第二に、月額費用に余裕があること。手取りの10%以上を婚活費用に充てると生活が圧迫され、精神的な余裕もなくなります。年間で80万円以上の投資が可能な方に限り検討のがおすすめです。
第三に、スケジュール管理ができること。週末に複数のお見合いをこなす時間的な余裕と、複数の交際を同時に管理する能力が必要です。
逆に、掛け持ちが不要なケースは多いです。例えば、今の相談所でお見合い申込みが十分にある場合、プロフィールの改善余地がある場合、カウンセラーとの連携が不十分な場合——これらは掛け持ちではなく、現在の活動の改善で解決できます。
消費者庁の特商法ガイドラインも参考に、2社目の契約前に冷静に費用対効果を検討しましょう。
掛け持ちを検討する前に、まず今の相談所のカウンセラーに「成果が出ていない原因」を率直に聞いてみましょう。
掛け持ちより「移籍」が合理的なケースとは
実は、掛け持ちよりも「連盟の異なる1社に移籍する」方が合理的なケースが多いです。理由は3つあります。
1つ目は費用の問題。2社に月会費を払い続けるよりも、1社に集中して投資する方がトータルコストが抑えられます。移籍先の入会金を考慮しても、半年以上活動するなら移籍の方が安くなるケースがほとんどです。
2つ目は集中力の問題。1社に絞ることで、カウンセラーとの連携に集中でき、活動の質が上がります。2社を行き来していると、どちらのカウンセラーとも関係が中途半端になりがちです。
3つ目は管理の簡素化。仮交際相手の管理、お見合いのスケジュール調整、フィードバックの共有——すべてが1社で完結するため、混乱なく活動を進められます。
移籍のタイミングは、現在の相談所で6ヶ月以上活動してもお見合い成立率や交際発展率に改善が見られない場合が目安です。移籍前に、今の相談所の中途解約条件と返金額を確認しておきましょう。
掛け持ちの相談を受けたとき、8割のケースで『まず今の活動を見直しましょう』とアドバイスしています。掛け持ちは最後の手段です
まとめ:掛け持ちの判断は費用対効果で冷静に
結婚相談所の掛け持ちは「アリかナシか」で言えば「条件付きでアリ」です。異なる連盟の相談所を組み合わせ、費用とスケジュールに余裕がある方には有効な選択肢になり得ます。
しかし、多くの場合は掛け持ちよりも「今の相談所での活動を改善する」「連盟の異なる1社に移籍する」方が合理的です。掛け持ちは費用もエネルギーも2倍かかるため、安易に始めると疲弊して婚活自体が嫌になってしまうリスクがあります。
判断の基準はシンプルです。「今の相談所でできることをすべてやり尽くしたか?」——この問いにYesと言えるなら掛け持ちを検討する価値があります。Noなら、まず現状の改善に取り組みましょう。カウンセラーと率直に話し合い、プロフィールの見直しや活動ペースの調整から始めることをお勧めします。
2026年の最新動向——連盟横断の仕組みと掛け持ちの実態
2026年も、掛け持ちが有効なのは「連盟が異なる」場合だけという原則は変わりません。同じIBJ系列を2つ掛け持っても会員が重複し、月会費だけが二重にかかる完全な無駄になります。
連盟をまたぐ掛け持ち(例:IBJ×コネクトシップ)は出会いの母数を増やせますが、年間コストは80万円を超えることも珍しくありません。まずは今の相談所で担当変更や活動ペースの見直しを試すのが先決です。連盟の組み合わせは複数連盟加盟の相談所で詳しく解説しています。料金トラブルの事例は国民生活センターでも確認できます。
掛け持ちの前に、まず「今の相談所を使い切ったか」を自問してください。担当を変えるだけで変わる人も多いです。
あなたの次の一歩
掛け持ちを検討する前に、まず今の結婚相談所で改善できることがないか確認しましょう。担当仲人の変更依頼や活動ペースの見直しで状況が好転することも多いです。
どうしても掛け持ちを始めるなら、連盟が異なる相談所を選ぶことが重要です。IBJとコネクトシップの掛け持ち戦略について詳しく解説した記事も参考にしてください。
費用負担が心配な方は国民生活センターが公開している結婚相談所の料金トラブル事例も確認しておきましょう。
独立メディアからのおすすめ: 失敗しない選び方の7ポイント / 無料カウンセリングで聞くべき10の質問 / 料金のカラクリ見抜き方 も参考にしてください。
掛け持ちで費用が倍になった分、成婚率も倍になるわけではありません。判断は慎重に。
よくある質問
結婚相談所の掛け持ちは規約違反になりませんか?
ほとんどの相談所では掛け持ちを禁止していません。ただし、一部の相談所では独占契約を条件としている場合もあるため、入会前に利用規約を確認してください。掛け持ちする場合は、各相談所のカウンセラーに正直に伝えることをお勧めします。
掛け持ちする場合、お見合いの管理はどうすればいいですか?
スケジュール帳やスプレッドシートで「相手の名前・相談所名・お見合い日・仮交際の状況」を一元管理しましょう。相談所ごとに別の仮交際相手がいる場合、混乱しやすいため特に注意が必要です。
掛け持ちのベストなタイミングはありますか?
1社で3〜6ヶ月活動し、お見合い成立率や紹介人数に不満がある場合に検討するのが合理的です。入会直後から2社同時に始めると、活動量が多すぎて疲弊するリスクがあります。
掛け持ちをやめるタイミングの目安はありますか?
真剣交際に入った段階で、もう1社は休会または退会するのが一般的です。真剣交際中は1人の相手に集中すべきで、他社での活動は物理的にも精神的にも負担になります。
