公開:2026-09-14
更新:2026-09-14
社会人の出会いの場はどこ?夫婦が知り合ったきっかけの調査から見る8つのルート【2026年版】
社会人になると出会いが減ったと感じる人は少なくありません。国立社会保障・人口問題研究所の調査では、2018年7月〜2021年6月に結婚した夫婦の25.9%が友人・兄弟姉妹を通じて、21.4%が職場で知り合っています。調査の項目に沿って、社会人が使える出会いの場を8つのルートに分け、それぞれの特徴と始め方を整理しました。
結婚相談所業界のマーケティング支援を専門とし、複数の結婚相談所との面談・取材を通じて業界の実態を調査。業界の構造的問題を中立的な立場から解説する「結婚相談所の教科書」を運営。成婚率の定義の不統一や料金体系の不透明さなど、業界の「言いにくいこと」を正直に発信している。
運営者情報を見る →- ✓第16回出生動向基本調査(2021年)では、2018年7月〜2021年6月に結婚した初婚どうしの夫婦が知り合ったきっかけは、友人・兄弟姉妹を通じて25.9%、職場や仕事で21.4%、学校で14.1%、ネットで13.6%、見合い結婚(結婚相談所を含む)9.0%の順
- ✓前の期間(2015年7月〜2018年6月の結婚)と比べ、職場や仕事では28.2%から21.4%に下がり、ネットでは6.0%から13.6%に上がった。職場と友人経由の自然な出会いは今も上位だが、比重は下がっている
- ✓18〜34歳の未婚者の7割前後は交際相手がいない。社会人になって出会いが減ったと感じるのは、個人の問題というより、学校という出会いの場を離れる構造の変化による面が大きい
- ✓ネットで知り合った夫婦の平均交際期間は2.8年で、恋愛結婚の4.9年より短い。見合い結婚の夫婦の平均知り合い年齢は夫33.9歳・妻31.7歳で、ルートによって出会う年齢も進み方も違う
- ✓婚活サービスは8つのルートの一つにすぎない。自然な出会いのルートを広げながら、時間とお金の使い方に合う手段を組み合わせて選ぶ
社会人になると出会いが減ったと感じる理由
学生のころは、授業やサークル、アルバイトで毎日のように新しい人と顔を合わせていました。社会人になると、平日は職場と自宅の往復になり、新しく知り合う人の数そのものが減ります。
データにもその傾向が表れています。国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」(2021年実施)では、18〜34歳の未婚男女の7割前後が交際相手(異性の友人・恋人・婚約者)をもたないと回答しています。同じ調査で、18〜34歳の未婚者の3人に1人は「とくに異性との交際を望んでいない」と答えました。
つまり、出会いがないと感じているのは珍しいことではありません。出会いが減るのは、学校という「毎日同じ人と会う場」を離れる構造の変化によるものと考えると、次に何をすればよいかが見えやすくなります。
婚活サービスを急いで選ぶ前に、まず出会いのルート全体を見渡してみてください。
「出会いがないのは自分に問題があるから」と考えてしまう人が多いのですが、データを見ると同じ状況の人がたくさんいます。まずは自分がどのルートを使えていて、どのルートを使っていないかを確認するところから始めてみてくださいね。
データで見る:夫婦はどこで知り合ったのか
同じ調査で、初婚どうしの夫婦が知り合ったきっかけを見てみます。直近の期間と、その前の期間を並べました。
| きっかけ | 2018年7月〜2021年6月の結婚 | 2015年7月〜2018年6月の結婚 | 第15回(2015年)調査 |
|---|---|---|---|
| 友人・兄弟姉妹を通じて | 25.9% | 27.0% | 30.8% |
| 職場や仕事で | 21.4% | 28.2% | 28.2% |
| 学校で | 14.1% | 14.2% | 11.7% |
| ネットで | 13.6% | 6.0% | 項目なし |
| 見合い結婚(見合い・結婚相談所) | 9.0% | 8.6% | 6.4% |
| 街なかや旅先で | 5.8% | 4.9% | 5.7% |
| サークル・クラブ・習いごとで | 4.5% | 4.7% | 4.8% |
| アルバイトで | 4.0% | 4.1% | 3.8% |
客体数は、2018年7月〜2021年6月の結婚が398組、2015年7月〜2018年6月の結婚が486組です。「ネットで」は第16回調査で新しく加わった選択肢で、SNS、ウェブサイト、アプリなどのやりとりがきっかけの場合を指します。
表から読み取れるのは2点です。1つ目は、友人経由と職場経由の出会いは、減ってはいても今も上位2つだということ。2つ目は、ネットでの出会いが1割を超えたことです。
ただし調査報告は、厚生労働省「人口動態統計」で2020年に妻50歳未満の初婚数が38万から33万に減った時期を含むため、割合の上昇が結婚の増加を意味するとは限らないと注記しています。この表の項目に沿って、社会人が使える出会いの場を8つのルートに分けて見ていきます。
ルート1〜3:友人の紹介・職場・学校のつながり
ルート1:友人・兄弟姉妹を通じて(25.9%)
最も多いルートです。友人の結婚式や集まり、友人が開く食事会などで知り合う形が含まれます。いわゆる合コンも、友人のつながりで開かれるものが多いルートです。
始め方はシンプルで、「いい人がいたら紹介してほしい」と信頼できる友人に伝えておくことです。黙っていると、周りはあなたが相手を探していることに気づきません。
ルート2:職場や仕事で(21.4%)
社内の同僚だけでなく、取引先や社外の勉強会など、仕事上のつながり全般が含まれます。2015年7月〜2018年6月の結婚の28.2%から下がりましたが、今も2番目に多いルートです。
注意点は、交際がうまくいかなかった場合も仕事上の関係が続くことです。社内での出会いと結婚相談所のどちらを選ぶかは社内恋愛と結婚相談所の比較で詳しく扱っています。
ルート3:学校で(14.1%)
社会人の場合は、同窓会や、社会人向けの講座・大学院で知り合う形が考えられます。昔の同級生と再会して交際に進むケースもあります。
友人に紹介を頼むときは、「どんな人がいい?」と聞かれたときの答えを1つ用意しておくと話が進みやすいですよ。条件を並べるより「休日に一緒に出かけるのが好きな人」のように、過ごし方で伝えるのがおすすめです。
ルート4〜6:趣味・街なか・アルバイトや地域のつながり
ルート4:サークル・クラブ・習いごとで(4.5%)
スポーツのサークル、料理教室、語学教室などです。割合は大きくありませんが、同じ場所に継続して通うため、会話を重ねながら相手を知ることができます。
選ぶときのポイントは、出会いを目的にするより、続けたいと思える活動を選ぶことです。楽しめない活動は長続きせず、出会う前にやめてしまいます。趣味を軸にした出会い方は趣味で婚活は成功する?で紹介しています。
ルート5:街なかや旅先で(5.8%)
行きつけの店、旅行先、イベント会場などで偶然知り合う形です。偶然に左右されるため、狙って増やすのは難しいルートですが、同じ店や場所に通うことで顔見知りが増えることはあります。
地域の飲食店が連携して開く街コンも、出会いのイベントとして使われています。仕組みや婚活パーティーとの違いは街コンとは?で整理しています。
ルート6:アルバイトで(4.0%)・幼なじみや隣人(1.3%)
社会人の場合、アルバイトは副業や短期の仕事にあたります。幼なじみや近所の人とのつながりは、地元に戻ったときや地域活動で再びつながることがあります。
習いごとは「3か月は通ってみる」くらいの気持ちで始めるのがちょうどいいです。最初の数回で出会いがなくても、通っているうちに教室の外で話す機会が自然にできることがありますよ。
ルート7:ネットで(SNS・マッチングアプリ)
ルート7:ネットで(13.6%)
SNSやマッチングアプリなど、インターネット上のやりとりで知り合う形です。2015年7月〜2018年6月の結婚の6.0%から、2018年7月〜2021年6月の結婚では13.6%に上がりました。
交際中の未婚者に絞っても傾向は同じです。同じ調査では、恋人または婚約者がいる18〜34歳の未婚者のうち、男性の11.9%、女性の17.9%がネットで相手と知り合っています。
ネットで知り合った夫婦には、ほかのルートとの違いも見られます。
- 平均知り合い年齢:夫27.8歳・妻26.2歳(恋愛結婚は夫25.3歳・妻23.8歳)
- 平均交際期間:2.8年(恋愛結婚は4.9年)
知り合う年齢はやや高く、交際期間は短い傾向です。結婚を意識した年齢で出会い、比較的早く結婚に進む人が多いルートと読むことができます。
一方で、相手の身元を確認する方法はサービスによって違います。年齢確認のみのサービスもあれば、独身証明書の提出を任意で受け付けるサービスもあります。マッチングアプリと結婚相談所の選び方はアプリと相談所の7つの判断基準で比べています。
アプリで知り合った相手と初めて会うときは、昼間に人の多いカフェなどを選んでくださいね。お金の話や投資の誘いが出てきたら、その時点で会うのをやめて大丈夫です。
ルート8:見合い・結婚相談所・自治体の結婚支援
ルート8:見合い結婚(9.0%)
調査でいう見合い結婚には、親せきや上役などの紹介による見合いと、結婚相談所(オンラインを含む)での出会いが含まれます。2015年の第15回調査の6.4%から、2018年7月〜2021年6月の結婚では9.0%になりました。
見合い結婚の夫婦の平均知り合い年齢は夫33.9歳・妻31.7歳で、ほかのルートより高めです。自然な出会いを待つより、結婚を前提に相手を探したい30代以降の人が使うことの多いルートといえます。
民間の結婚相談所に近い選択肢として、都道府県や市町村が運営する結婚支援センターもあります。自治体の支援は自治体の婚活支援の実態で解説しています。
ここまで8つのルートを見てきましたが、婚活サービスは出会いのルートの一つにすぎません。結婚相談所、マッチングアプリ、婚活パーティーなどの費用と特徴は婚活手段5つの比較にまとめているので、使うかどうかはルート全体を見たうえで判断してください。
モデルケース:ルートを広げた社会人の半年間
編集部が組み立てた想定例です。実在の人物ではありません。
29歳女性・会社員
職場は同年代の独身者が少なく、休日は一人で過ごすことが多い生活でした。出会いがないと感じていましたが、婚活サービスにはまだ抵抗がありました。
そこで、半年間で次の3つを試しています。
1. 友人3人に「紹介してほしい」と伝えた:2か月後、友人の食事会で1人と知り合う
2. 月2回の料理教室に通い始めた:参加者との会話が増え、休日の予定ができた
3. 同窓会の幹事を引き受けた:連絡のやりとりで、久しぶりに話す同級生が増えた
半年で交際に進んだ相手はいませんでしたが、新しく知り合う人は月に1〜2人に増えました。本人は「出会いがない」という感覚が薄れ、次の半年はマッチングアプリも一つの選択肢として検討することにしています。
自然なルートを広げることと、婚活サービスを使うことは、どちらか一方を選ぶものではありません。婚活を始める段階の考え方は婚活の始め方で紹介しています。
半年で交際に進まなくても、知り合う人の数が増えたなら前進です。数字で振り返ると「何も変わっていない」という思い込みから抜け出しやすくなりますよ。
まとめ:あなたの次の一歩
社会人の出会いの場は、友人の紹介、職場、学校のつながり、趣味、街なか、アルバイトや地域、ネット、見合いや結婚相談所の8つのルートに分けられます。2018年7月〜2021年6月に結婚した夫婦では、友人経由が25.9%、職場が21.4%と今も上位で、ネットは13.6%まで増えました。
次の一歩として、次の3つから始めてみてください。
- 今使っているルートと使っていないルートを書き出す
- 信頼できる友人に、相手を探していることを伝える
- 続けられそうな趣味や学びの場を1つ選ぶ
そのうえで婚活サービスを検討するなら、婚活の全体像を婚活とは?で確認してから選ぶと、自分に合う手段を見つけやすくなります。
独立メディアからのおすすめ: 失敗しない選び方の7ポイント / 無料カウンセリングで聞くべき10の質問 / 料金のカラクリ見抜き方 も参考にしてください。
出会いのルートは、1つに絞るより2〜3本を並行するほうが気持ちに余裕が出ます。1つがうまくいかなくても、ほかのルートが残っていると焦らずにすみますよ。
よくある質問
社会人の出会いの場で、いちばん多いのはどこですか?
国立社会保障・人口問題研究所の第16回出生動向基本調査では、2018年7月〜2021年6月に結婚した初婚どうしの夫婦が知り合ったきっかけは、友人・兄弟姉妹を通じてが25.9%で最多でした。次いで職場や仕事で21.4%、学校で14.1%、ネットで13.6%、見合い結婚(結婚相談所を含む)9.0%です。
職場に出会いがない場合はどうすればいいですか?
職場以外のルートを広げる方法があります。職場や仕事での出会いは2015年7月〜2018年6月の結婚の28.2%から、2018年7月〜2021年6月の結婚では21.4%に下がっており、職場に頼らない出会いは珍しくありません。友人に紹介を頼む、習いごとに通う、ネットのサービスを使うなど、生活に合うルートを2〜3本並行してみてください。
マッチングアプリで知り合って結婚する人は増えていますか?
割合は増えています。2015年7月〜2018年6月に結婚した夫婦では、SNSやアプリなどネットで知り合った割合は6.0%でしたが、2018年7月〜2021年6月の結婚では13.6%でした。ただし、この期間は2020年に結婚が大きく減った時期を含むため、調査報告は割合の上昇が結婚の増加を意味するとは限らないと注記しています。
合コンは出会いの場として今も使われていますか?
出生動向基本調査には「合コン」という選択肢がないため、合コンで知り合った割合は分かりません。合コンは友人のつながりで開かれることが多く、回答では「友人・兄弟姉妹を通じて」などに含まれている可能性があります。友人経由の出会いは2018年7月〜2021年6月の結婚で25.9%と最も多いルートです。
婚活サービスはいつから使い始めるのがいいですか?
決まった時期はありません。自然なルートを広げても新しく知り合う人が増えない場合や、結婚したい時期が決まっていて相手探しを急ぎたい場合は、検討のタイミングといえます。見合い結婚(結婚相談所を含む)の夫婦の平均知り合い年齢は夫33.9歳・妻31.7歳で、30代以降に使う人が多いルートです。
