公開:2026-07-22
自治体の結婚支援センター全国一覧——47都道府県の公的婚活
47都道府県の自治体結婚支援センター54か所を一覧化。月会費0円が基本で登録料は無料〜16,000円。AIマッチングの導入状況と民間との違いも解説します。
結婚相談所業界のマーケティング支援を専門とし、複数の結婚相談所との面談・取材を通じて業界の実態を調査。業界の構造的問題を中立的な立場から解説する「結婚相談所の教科書」を運営。成婚率の定義の不統一や料金体系の不透明さなど、業界の「言いにくいこと」を正直に発信している。
運営者情報を見る →- ✓自治体が運営・関与する結婚支援センターや婚活支援事業は47都道府県すべてに存在します。本記事では公式サイトの接続確認まで行った54か所を地域別に一覧化しました(2026年7月時点・編集部調査)。
- ✓費用は月会費0円が基本で、登録料も無料〜16,000円。登録料1万円台のセンターは2年間有効が主流のため、年間20〜60万円が相場の民間の結婚相談所と比べて大幅に低コストで始められます。
- ✓東京都「TOKYO縁結び」や埼玉県「恋たま」などAIマッチングの導入を明記するセンターは54か所中22か所。ほかに1対1のお引き合わせ型、ボランティア仲人型、イベント型があり方式は地域差があります。
- ✓対象は独身で県内在住・在勤の方が中心です。手厚い伴走サポートは民間の結婚相談所に分があるため、低コストで婚活を始めたい方や、民間と併用して出会いの母数を増やしたい方に向いています。
婚活は「お金がかかる」とは限らない
結婚相談所の利用を考えたとき、まず気になるのが費用ではないでしょうか。民間の結婚相談所は年間20〜60万円程度かかるのが一般的で、この金額がハードルになって一歩を踏み出せない方も少なくありません。
実は、あまり知られていませんが、47都道府県すべてに自治体が運営・関与する結婚支援センターや婚活支援事業があります。月会費は基本的に0円、登録料も無料〜16,000円程度と、民間とは費用の桁が違います。
この記事では、編集部が公式サイトの接続確認まで行った全国54か所の公的婚活サービスを地域別に一覧化しました。あわせて仕組みや民間との違い、向いている人も解説します。
公的センターの存在自体を知らない方が本当に多いんです。面談でも「そんなものがあるんですか」とよく驚かれます。まず知って、選択肢に入れるところから始めてみてくださいね。
自治体の結婚支援センターとは——仕組みを知る
自治体の結婚支援センターは、都道府県や市町村が少子化対策・移住定住支援の一環として運営する公的な婚活支援サービスです。国もこども家庭庁の少子化対策の中で自治体の結婚支援を交付金などで後押ししており、ここ数年で体制が充実してきました。
方式は大きく3タイプに分かれます。
・マッチングシステム型:会員登録してシステム上で相手を検索・紹介してもらう方式。近年はAIによるおすすめ紹介機能の導入が進んでいます
・お引き合わせ型:スタッフやボランティア仲人が1対1のお見合いをセッティングする方式
・イベント型:婚活イベントやセミナーの開催・情報集約が中心の方式
今回調査した54か所のうち、22か所がAIマッチングの導入を明記しています。東京都の「TOKYO縁結び」のように、本格的なシステムを完全無料で提供する例も出てきました。
費用の実態——月会費0円、登録料は無料〜16,000円
今回の調査で確認できた費用の傾向は次のとおりです。
・月会費:基本的に0円(そもそも月会費という仕組みがないセンターが大半です)
・登録料:無料〜16,000円。無料のセンターが多数派で、有料の場合も1,000〜2,000円の低額型か、10,000〜16,000円で2年間有効の型に分かれます
・成婚料:なし
仮に登録料16,000円の埼玉県「恋たま」を2年間使った場合、月あたり約667円です。民間の結婚相談所の費用(料金の内訳はこちらで解説)と比べると、桁が2つ変わります。婚活全体の出費を抑えたい方は婚活費用の節約術も参考にしてみてください。
「安いから質が低い」とは限りません。税金と交付金で運営されているからこの価格なんです。ただしサポートの濃さは民間と別物なので、最後の使い分けの話まで読んでいただけると嬉しいです。
【一覧】北海道・東北の結婚支援センター
名称のリンクは各センターの公式サイトです(2026年7月時点で編集部が全リンクの接続を確認済み)。東北はAIマッチングの導入が進んでいるエリアで、登録料は5,000〜11,000円程度・2年間有効の例が多くなっています。
北海道:さっぽろ結婚支援センター(札幌市)——札幌市運営。結婚を希望する方の婚活を無料でサポート
青森県:あおもり出会いサポートセンター(青森市)——青森県運営。AIマッチングシステム搭載。登録料5,000円のみ。1対1お引き合わせ
岩手県:いきいき岩手結婚サポートセンター(i-サポ)(盛岡市)——岩手県運営。AIマッチングシステム。登録料11,000円(2年間有効)
宮城県:みやぎ結婚支援センター(仙台市)——宮城県運営。AIマッチングで月5名まで紹介。登録料10,000円(2年間)
秋田県:あきた結婚支援センター(秋田市)——秋田県・全市町村等が共同設立。AI搭載マッチング。登録料10,000円。多くの市町村が登録料を全額補助
山形県:やまがた出会いサポートセンター(山形市)——山形県運営。AIマッチングで出会いを提供。登録料10,000円。結婚支援ボランティア制度も
福島県:ふくしま結婚・子育て応援センター(福島市)——福島県運営。婚活イベント・セミナー情報提供。市町村と連携した結婚支援
【一覧】関東の結婚支援センター
関東は無料化が進んでいるエリアです。群馬県・千葉県・東京都・神奈川県は登録料もかかりません。
茨城県:いばらき出会いサポートセンター(であイバ)(水戸市・牛久市)——茨城県運営。AI搭載マッチングシステム。累計約3,000組成婚。登録料11,000円(3年間有効)
栃木県:とちぎ結婚支援センター(宇都宮市ほか4拠点)——栃木県が運営する公的マッチングサービス。低コストで利用可能
群馬県:ぐんま縁結びネットワーク(前橋市ほか県内各所)——群馬県運営の公的マッチング。縁結び世話人による1対1お見合い型。完全無料
群馬県:ぐんま赤い糸プロジェクト(群馬県内)——群馬県の婚活イベント事業。各種交流会・セミナーを開催
埼玉県:SAITAMA出会いサポートセンター(恋たま)(さいたま市ほか)——埼玉県運営。AIマッチング搭載。累計562組成婚。4年連続100組超。登録料16,000円
千葉県:ちばメタ婚(千葉県婚活支援)(千葉県内)——千葉県運営のメタバース婚活イベント。マッチング率73.7%の実績。20代30代対象
東京都:TOKYO縁結び(東京都内)——東京都運営のAIマッチングシステム。累計100組超の成婚実績。完全無料
神奈川県:恋カナ!プロジェクト(神奈川県内)——神奈川県運営。市町村連携の婚活イベント・セミナー開催。結婚支援コンシェルジュ配置
【一覧】中部・北陸の結婚支援センター
中部・北陸は、登録料が無料か1,000〜2,000円の低額に収まるセンターが中心です。
新潟県:新潟県結婚支援センター「ハートマッチにいがた」(新潟市)——県運営の1対1お引き合わせ型。登録料2,000円のみ
富山県:とやまマリッジサポートセンター(富山市)——県運営。AIマッチングシステム導入。登録料2,000円
石川県:いしかわ結婚支援センター「縁結びist」(金沢市)——県運営。1対1引き合わせ+イベント。登録無料
福井県:ふくい婚活カフェ(福井市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料1,000円
山梨県:やまなし出会いサポートセンター(甲府市)——県運営。AIマッチング+イベント。登録料2,000円
山梨県:南アルプス市結婚相談所(南アルプス市)——市公式婚活支援
長野県:ながの結婚マッチングシステム「ハピナビ」(長野市)——県運営。登録料2,000円。AIマッチング
岐阜県:ぎふマリッジサポートセンター(岐阜市)——県運営。1対1引き合わせ。登録料無料
静岡県:ふじのくに出会いサポートセンター(静岡市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
愛知県:あいち出会いサポートセンター「あいこんナビ」(名古屋市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
【一覧】近畿の結婚支援センター
近畿は登録料無料のセンターが目立ちます。三重県・滋賀県は登録料2,000円です。
三重県:みえ出逢いサポートセンター(津市)——県運営。1対1引き合わせ+イベント。登録料2,000円
滋賀県:しが結婚支援センター「しが婚」(大津市)——県運営。AIマッチング。登録料2,000円
京都府:きょうと婚活応援センター(京都市)——府運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
大阪府:おおさか結婚応援ネットワーク(大阪市)——府運営。企業・市町村と連携した結婚応援の取組と婚活イベント情報を発信
兵庫県:ひょうご出会いサポートセンター(神戸市)——県運営。1対1引き合わせ+イベント。登録料無料
奈良県:なら結婚支援センター(奈良市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
和歌山県:わかやま結婚支援センター(和歌山市)——県運営。マッチング+イベント。登録料無料
【一覧】中国・四国の結婚支援センター
中国・四国は市町村単位の取り組みも活発で、1つの県に複数の窓口がある例が目立ちます。
鳥取県:えんトリー(鳥取県婚活サポートセンター)(鳥取市)——県運営。1対1引き合わせ。登録料無料。AIマッチング導入
鳥取県:えんトリー 倉吉センター(倉吉市)——とっとり出会いサポートセンターの中部拠点。2025年4月より入会登録料・更新料が無料化
鳥取県:そろそろ恋活‥(鳥取中部ふるさと広域連合)(倉吉市)——倉吉市・湯梨浜町・三朝町・北栄町・琴浦町による恋活応援事業。個別相談と出会いイベントを実施
島根県:しまね縁結びサポートセンター「はぴこ」(松江市)——県運営。ボランティア仲人「はぴこ」+AIマッチング。登録料無料
島根県:大田はぴこ会(おおだ縁結びサポート事業)(大田市)——大田市の縁結びサポート事業。月2回(第1土曜・第2金曜)に無料の縁結び交流サロンを開催
岡山県:おかやま縁むすびネット(岡山市)——県運営。1対1引き合わせ+イベント。登録料2,000円
広島県:ひろしま出会いサポートセンター(広島市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
山口県:やまぐち結婚応縁センター(山口市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
徳島県:とくしまマリッジサポートセンター「マリサポ」(徳島市)——県運営。1対1引き合わせ。登録料無料
香川県:かがわ縁結び支援センター「EN-MUSUかがわ」(高松市)——県運営。AIマッチング。登録料2,000円
香川県:かがわ結婚推進協会(高松市)——県公式婚活支援
愛媛県:えひめ結婚支援センター(松山市)——県運営。AIマッチング「愛結び」。登録料2,000円
愛媛県:うわじまMIセンター(宇和島市)——宇和島市運営の結婚相談機関(Marriage Information Center)。南予エリアの結婚支援窓口
高知県:高知県結婚支援センター「こうちエンジェル」(高知市)——県運営。1対1引き合わせ。登録料2,000円
【一覧】九州・沖縄の結婚支援センター
九州・沖縄は8県すべてでセンターまたは情報ポータルが整備されています。
福岡県:福岡県婚活応援「ふくおか婚活カレンダー」(福岡市)——県運営ポータル。自治体イベント情報集約
佐賀県:さが出会いサポートセンター「さがすと」(佐賀市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
長崎県:ながさき結婚支援センター(長崎市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
熊本県:くまもと出会い・結婚応援プロジェクト(熊本市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
大分県:おおいた出会い応援センター(大分市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
宮崎県:みやざき結婚支援センター(宮崎市)——県運営。マッチングシステム+イベント。登録料無料
鹿児島県:かごしま出会いサポートセンター(鹿児島市)——県運営。AIマッチング。登録料無料
沖縄県:沖縄県結婚支援「おきなわ結婚応援パスポート」(那覇市)——県運営。自治体婚活イベント情報集約
公的と民間、どう使い分ける?——まとめ
公的センターの強みは圧倒的な低コストと公的運営の安心感、弱みはサポートの濃さです。プロフィール写真の戦略、お見合い後のフォロー、交際中の相談といった「伴走」は、専任の仲人がつく民間の結婚相談所に分があります。
使い分けの目安は次のとおりです。
・まず低コストで始めたい → 地元の公的センターに登録
・期限を決めて本気で取り組みたい → 民間の結婚相談所(失敗しない選び方の7ポイント)
・出会いの母数を最大化したい → 公的+民間の併用も選択肢
なお、どのセンターも登録には独身であることの証明が必要になるケースがほとんどです。独身証明書の取り方を先に押さえておくと登録がスムーズでしょう。
独立メディアからのおすすめ: 民間も検討する場合は無料カウンセリングで聞くべき10の質問で比較の物差しを持ってから動くと失敗しにくくなります。
公的センターと民間の併用は実際に増えています。公的で場数を踏みながら民間で戦略を磨く、という順番も十分ありですよ。焦らず、ご自身の予算と性格に合う入り口を選んでください。
よくある質問
自治体の結婚支援センターは本当に無料で使えますか?
月会費は基本的に0円です。ただし登録料が必要なセンターがあり、無料〜16,000円と幅があります(1万円台のセンターは2年間有効が主流)。お見合いやイベントの参加費が別途かかる場合もあるため、登録前に各センターの公式サイトで確認してみてください。
民間の結婚相談所と自治体のセンターはどう違いますか?
大きな違いは費用とサポートの濃さです。自治体センターは月会費0円が基本と低コストですが、プロフィール添削や交際中の相談といった伴走サポートは民間の結婚相談所が手厚い傾向にあります。両者は併用も可能なので、出会いの母数を増やしたい方は組み合わせも選択肢になります。
自治体の結婚支援センターは誰でも登録できますか?
独身であることが必須で、多くのセンターで独身証明書などの書類提出が求められます。また県内在住・在勤・在学の方、または県内での結婚を希望する方を対象とする場合がほとんどです。細かい条件はセンターごとに異なるため、公式サイトで確認しましょう。
